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リネンは繊維の中心が空洞になった中空繊維です。ここに水分を吸い込む為綿の4倍といわれるほど吸水性に優れています。
この中空から表面まで続く通気口が吸い取った水分を発散するためとても乾きがはやいのです。ベッドリネンとして使用した場合、汗を吸いとりながら中に湿気がこもらないのでさらったした心地よさを保ってくれます。 ヨーロッパでリネンが「サーモスタット繊維」と呼ばれるのはこの性質によるものです。また熱伝導率も良いのも特徴。
最初はひんやりとした清潔感があり、次第に体温で温まります。暖かな空気を繊維の空洞にキープするので実は冬にも暖かな素材なのです。
キッチンクロスやテーブルクロスとして重宝するのは汚れの落ちやすさ。 繊維に含まれるペプチンが汚れをはじき、付いた汚れを落ちやすくします。天然繊維の中で最も強いリネンは、水に濡れたときに一層丈夫になります。ですから洗濯時にも傷みにくく、洗濯機でいつものように洗える丈夫さも持ち合わせています。
よく広げて干しておけば自分の重みである程度伸びて乾いてくれます。生乾きの時にアイロンをかけると新品のような折り目正しい仕上がりになります。 使い込むたびにやわらかくなじんでくる。日本では気にされるしわもヨーロッパでは自然な表情として愛されています。
時が経つほどしなやかに。そしてエレガントな味わいを増す奥深さ。それがリネンの美しさです。 -

古くからヨーロッパの人々に愛されてきたリネン。そのしなやかなシャリ感と、やわらかい光沢。気さくでありながら育ちのよさが上品な佇まいからにじみ出るような布・・・リネン。 上質な生活に欠かせないリネンはフラックス(亜麻)という植物から作られています。
麻には20種類ほど種類があるのですが、通常、植物体からスライバーまでをフラックス(Flax)と呼び、糸及び製品はリネン(Linen)と呼ばれています。 リネンと呼べるのはこのフラックスを原料としたものだけ。
いわゆる「ちくちく、ごわごわ」な麻のイメージはラミー(芋麻)、ヘンプ(大麻)、やジュート(黄麻)など まったく別の種類を原料としたものです。フラックスはフランス北部や東欧など比較的涼しい気候に育つ一年草。4月に種をまき、1メートルほどの背丈に成長したマッチ棒くらいの細い茎の先に 青い花を咲かせます。開花時期は6月から7月のわずか2週間程度。それも午前中の間だけ、フラックス畑は一面青い花に覆われるとのこと。そして7月から8月ごろ収穫に入ります。細いのに手でちぎれないほど丈夫な茎から、リネンの原料となる繊維が取れます。
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リネンの中でも最上の品質といわれるのがアイリッシュリネン。
アイルランド産リネンは繊維がとても細く、しなやかで、肌に優しい質感を持っています。
なぜ、アイリッシュリネンが最上級の品質と呼ばれるのでしょう?
17世紀後半、フランスから逃れてきた清教徒の優秀なリネン技術者がアイルランドへ移住しました。彼らは原料の栽培から製品開発までアイルランドのリネン産業をリード。生産技術の発展に大きく貢献します。
さらに産業革命により自動紡績機の開発によって高品質リネンの大量生産にも成功しリネン産業は近代工業に成長します。
良い原料、細い糸を紡いで高密度織る技術、さらに王室や貴族社会の需要もあったアイルランドでは模様を浮き出させたジャガード織り、透き通るような薄さの平織りなど次々と比類ない美しい布ををつくりだした歴史がアイリッシュリネンの高品質な品質を作っています。

日本ではごつごつした「麻」としてのイメージが強いリネン。
でも本当のリネンってもっともっと奥が深い歴史のある布なんです。歴史的にもリネンは人類最古の繊維といわれ、その始まりは紀元前8000年ごろ。
世界文明が発祥したチグリス・ユーフラテス川流域で生まれます。
先史時代、スイスの湖畔に住んでいた民族は、すでに船の帆やロープとして、この草を利用していました。
その原種を背の高い、長い繊維の取れるものに改良したのが、古代エジプト人だとされています。古代エジプトではリネンを「月光で織られた生地」とよび、衣類や生活資材だけでなく神事にも使用していたようです。
ヨーロッパでも、古代ギリシャや古代ローマ時代からリネンの生地は珍されてきました。特に王族や貴族は、技術の進歩によって生み出された純白のリネンを使用。
ベルギー、フランス、スウェーデン、リトアニアなど王族がいた国々では、リネン文化が現在までしっかりと根付いています。




